不動産を購入する時に消費税がかかりますが、通常、新築物件の場合総額に税額を含めて金額を表示していますので、新築の場合、購入しようとする金額に別に課税されることはないと思います。中古物件の場合も売主が不動産業者の場合、新築同様、総額に税額分を含んで表示しているので、別にかかることはないと思います。また、中古で一般個人が売主の場合は当初から非課税ですので消費税がかかることはありません。不動産の購入の際に消費税が課税されるものは建物に対して課税されるものですから、土地のみを購入される際には消費税はかかりません。しかし、その後、注文住宅で建築する時には建物代金に対して課税されますので、頭に入れておいた方がいいかと思います。
不動産を取得する場合には建物と土地に係る消費税の取り扱いの違いについてしっかりと認識したうえで購入の検討および購入のタイミングについてプランニングする必要があります。個人間での売買については消費税について検討する必要はありませんが、事業者から購入する場合には、建物の購入については課税取引に該当します。また、土地の購入については、消費税法上の取り扱いで非課税の取引になります。この建物と土地の取り扱いの違いについてしっかり認識したうえで、特に建物が高い物件の場合には、税金の影響が非常に大きくなりますので税率と増税のタイミングを考慮するとともに各種の補助金や住宅ローン控除等もしっかりと検討したうえで判断することが重要になります。